「老齢厚生年金」についてわかりやすく解説!

こんにちは!
老齢厚生年金は、公的年金制度の一部であり、特に会社員や公務員が受け取る年金の重要な柱です。
今回は、金融知識があまりない方にも理解しやすいように、老齢厚生年金の仕組みや受給条件について分かりやすく解説していきます。
このコラムは、金融や経済の知識があまりない方でも理解できることを心がけています。ぜひ最後まで読んでみてください!
そもそも「老齢厚生年金」って何?
老齢厚生年金は、厚生年金保険に加入していた人が一定の年齢になると受け取れる年金で、主に会社員や公務員などが対象となります。これに対し、自営業者などが加入する国民年金(基礎年金)とは別の制度です。
老齢厚生年金の最大の特徴は、現役時代の給与額や加入期間によって受給額が変わる点です。つまり、給与が高かった人ほど多くの保険料を納めるため、年金受給額も増える仕組みになっています。
受給できる条件
老齢厚生年金を受給するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 受給開始年齢
- 原則として65歳から受給できます。
- 加入期間
- 厚生年金に1カ月以上加入していたことが必要です。また、老齢基礎年金の受給資格(最低10年以上の加入)も満たしている必要があります。
- 受給額の決定要因
- 老齢厚生年金の受給額は、次の要素によって決まります。
- 平均標準報酬額(現役時代の給与水準)
- 加入期間(保険料納付期間)
- 老齢厚生年金の受給額は、次の要素によって決まります。
老齢厚生年金の受給額の計算方法
受給額の計算は少し複雑ですが、基本的には次の2つの要素で決まります。
- 報酬比例部分
- 厚生年金加入期間の平均標準報酬額 × 加入月数 × 所定の係数で算出されます。つまり、給与が高かった人ほど受給額も多くなります。
- 経過的加算額
- 国民年金のみの人との受給額格差を調整するための加算額で、厚生年金に短期間しか加入していない人に適用されることがあります。
例えば、平均給与が30万円で40年間加入していた場合、年間の受給額は約70万円程度となるケースがあります(※実際の受給額は最新の年金制度に基づくため詳細な試算が必要)。
繰り上げ・繰り下げ受給のメリットとデメリット
繰り上げ受給(60歳~64歳で受け取る)
- メリット
- 早めに年金を受け取れるため、老後資金を確保しやすい。
- デメリット
- 毎月の受給額が減額される(1カ月繰り上げるごとに0.4%増加)。
繰り下げ受給(66歳以降に受け取る)
- メリット
- 受給額が増える(1カ月繰り下げるごとに0.7%増加)。
- デメリット
- 年金を受け取るタイミングが遅れるため、老後資金の計画に注意が必要。
まとめ
老齢厚生年金は、会社員や公務員の老後を支える重要な制度です。そして受給額は現役時代の給与や加入期間によって決まり、適切な受給方法を選ぶことで、より有利な年金設計が可能になります。
また、繰り上げ・繰り下げ受給の選択によって年金額が変動するため、自分に合った受給方法を事前に検討しておくことが大切です。今後の人生設計に役立てるためにも、厚生年金の仕組みをしっかり理解しておきましょう。
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